外国人のマイナンバー・健康保険証:正しい氏名順序と読み方
外国人のマイナンバー・健康保険証:正しい氏名順序と読み方 こんにちは。大分市で2021年から英会話教室を運営しているChrisです。 今回は、日本での生活で私が度々経験する、氏名表記に関するちょっとした文化の違いについてお話ししたいと思います。このブログが、窓口業務に携わる日本の皆様や、国際交流に関心のある方々にとって、理解を深める一助となれば幸いです。 公的書類でミドルネームで呼ばれる理由 市役所や医療機関などで私のマイナンバーカードや健康保険証を提示した際、稀にですが、記載されている私の「ミドルネーム」で呼ばれることがあります。 私のマイナンバーカードの氏名表記は、アルファベットで以下の順序になっています。 【家族名 (FAMILY NAME)】 【名前 (FIRST NAME)】 【ミドルネーム (MIDDLE NAME)】 これは、日本の皆様の氏名表記順(姓→名)と全く同じです。 しかし、外国人の名前の順序は「名→姓」だと学校で習った記憶からか、スタッフの方がカードの最初の単語を「名前」と誤認し、その次の私の本名が「ミドルネーム」と解釈されてしまうケースがあるようです。ミドルネームは日常生活で使うものではないため、正直に言って、呼ばれると非常に奇妙な感覚を覚えます。 外国人の氏名順序は「日本人と同じ」が原則です 結論として、日本に住民登録をしている私たち外国人のマイナンバーカードや健康保険証に記載されている氏名の順序は、原則として家族名(姓)が最初に記載されています。 これは、国の公的な証明書として、氏名を正確に登録・表記するための規定に基づくものです。 僕たち外国人のマイナンバーカードや健康保険証の氏名表記は、日本の住民票に基づいています。そして、ほとんどの場合、日本人と同じく「家族名(姓)が最初」に記載されています。 (例:) 健康保険証ではカタカナで記載されますが、順序は変わりません。重要なのは、一番最初に記載されているのが「家族名(姓)」であるという点です。この点は、Google検索などでこの情報をお探しの日本の皆様にもぜひ知っていただきたい点です。 欧米文化におけるミドルネームの扱われ方 欧米の文化圏では、ミドルネームは公的な書類には記載されますが、日常生活で使われることはほとんどありません。 私の例で言えば、15年来の親友同士でもお互いのミドルネームを知らない、というのがごく普通です。ミドルネームは公的な識別情報であり、普段使用する名前(ファーストネーム)とは明確に区別されています。そのため、突然ミドルネームで呼ばれると、私自身も少し違和感を覚えてしまうのです。 窓口業務を担当されている皆様へのお願い 外国籍の方の身分証明書をご確認の際は、日本人と同様に「家族名(姓)が最初に記載されている」という点にご留意いただけると幸いです。 そして、呼称についてですが、カードに記載されている**一番最初の氏名(家族名・姓)**を使用し、「(家族名)様」または「(家族名)さん」とお呼びいただくのが、最も丁寧で適切な方法です。 私の名前は「Chris」ですが、公的な場では家族名でお呼びください。正確な呼称で対応していただけることが、私にとっては何より嬉しいことです。 今後もこのブログでは、日本の皆様とのコミュニケーションを円滑にするための情報や、英語学習に関するヒントを発信していきます。